大人になってから英語のやり直し学習をしていくなかで、文章を読んでいて文法がよく分からないと引っかかることが多いことに気が付きました。
そこで文法書を探し、たどりついたのが【一億人の英文法】。
この本は文法書の売れ筋ランキングでも常に上位に入っているので書店などで見かける方も多いでしょう。
この記事では、【一億人の英文法】を実際に使用してみた上での感想や、デメリットだと感じたところもちょこちょこ書いておりますので、英文法の本選びにお悩みの方は読んでみてくださいね。
【一億人の英文法】の紹介
【一億人の英文法】についての情報をまとめていきます。
本のスペック
著者 | 大西泰斗 |
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出版日 | 2011年9月9日初版発行、2019年5月31日第33版発行 |
ページ数 | 682ページ |
本の構成
【一億人の英文法】は以下のような構成になっています。
CHAPTER0…序章「英文法の歩き方」
この章では、英語を話すために必須の文法事項である【基本文型・修飾方向・配置転換・時表現】の4つについて、イラストを用いて分かりやすく説明されています。
続いて、以下の章ごとに詳しい説明と例文により解説されています。
CHAPTER1 | 主語・動詞・基本文型 | CHAPTER10 | 動詞-ING形 |
CHAPTER2 | 名詞 | CHAPTER11 | TO不定詞 |
CHAPTER3 | 形容詞 | CHAPTER12 | 過去分詞系 |
CHAPTER4 | 副詞 | CHAPTER13 | 節 |
CHAPTER5 | 比較 | CHAPTER14 | 疑問文 |
CHAPTER6 | 否定 | CHAPTER15 | さまざまな配置転換 |
CHAPTER7 | 助動詞 | CHAPTER16 | 時表現 |
CHAPTER8 | 前置詞 | CHAPTER17 | 接続詞 |
CHAPTER9 | WH修飾 | CHAPTER18 | 流れを整える─代用・省略・注釈・レポート文テクニック |
本の特徴
著者の大西氏が冒頭部分でも書いていますが『話すための英文法』を理解するのがこの本の目的とのこと。
文法書というと分厚くて難しくて、読み物ではない、どちらかというと辞書のようなもののイメージがあったのですが、
【一億人の英文法】は従来の文法書にはない特徴を加えているとのことで、中身を見てみると大変読みやすいです。
【一億人の英文法】の効果的な使い方
ここからは【一億人の英文法】の効果的な使い方についてまとめていきます。
この本の中で推奨されている使い方
この本の冒頭部分に本書の使い方の記載があります。
・最初から読む
・CHAPTER0は必ず読む
・自分に必要なコラムを読む
・例文の音読を繰り返し行う
・文法はなるべく短期間に終わらせる!(高校生なら1週間から10日で!)
推奨されている使い方としては、初めから最後まで通して読むのが良いそう。
ボリュームはありますが、解説は読みやすいのでそれほど苦ではないかと。
【この本に向いている人】
・イチからじっくり内容を頭に入れていきたい人
・中学校卒業程度の英語力がある人
例文の音読、時間があれば暗唱もオススメされています。
例文の暗唱は、私も接客業で外国人のお客様と会話する際に暗唱によって記憶した文章に助けられた経験があります。
文法辞典として使う
私は、このように索引を付けてよく出てくるワードの文法を調べたりしています。
(私は翻訳の講座を受けていた時にshouldの訳し方にいつも苦戦していたので、shouldとかの付箋が付いてます)
単語で索引が引けないのは慣れるまではやや難点ですが、内容は詳しいので助かっています。
結論:英文法の勉強には【一億人の英文法】がおすすめ
【一億人の英文法】はとくに次のような方におすすめです。
・英文法をじっくりやり直したい人
・「話す」英語を身につけたい人
・説明が難しくない文法書を探している人